パニック発作がやってきた23

パニック発作がやってきた23

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

基本的に男ばかりの職場で女性従業員はほとんどいない。

したがって職場恋愛の話なんてそうそう出てこない。

火の無いところに煙は立たぬというが

少しでも怪しい雰囲気を感じられると瞬く間に噂が広がる。

僕とAさんは周囲の人たちからは凄く仲が良い関係と思われていた。

僕自身も仕事の関係上ではそれを否定しない。

信頼しているし勉強させてもらっている。

頼まれた仕事は期待以上を返せるように努めている。

そういう部分では信頼も得ている。

互いに冗談も言うし、軽口も叩く。

そんな姿は周りから見れば信頼関係の厚い上司と部下に見えるだろう。

間違っていはいない。

その点に関しては肯定もしよう。

しかし、あくまで仕事の関係上では、だ。

車の件もあり、Aさんのプライベートに関しては嫌気がさしていた。

そこに来て今回の不倫の話である。

出来る事なら巻き込まないでくれと思っていたくらいだった。

ところが

AさんとRさんの関係に気づいた周囲の人間は本人に聞かず僕に聞いてくるのだった。

この頃、Aさんは昇格し、現場責任者になっていた。

対するAさんもある部署の副席になっていて互いに管理職に就いていた。

その立場の人を前にしては確かに本人達には聞きにくいだろう。

だからこそだとは思うが

「ゆうまるくんさ、Aさんって不倫してない?」とか

「AさんとRさんが最近怪しいんだけどゆうまるくん知ってる?」とか

「見ちゃったんだけどさ~。本当は知ってるんじゃないの?」とか。

Aさんを庇う気は無かったが会社の信用のために黙っていた。

しかし、あまりに聞かれる頻度が多ったことと

本来つかなくていい嘘までついてAさんの秘密を守っていることに

次第に苛立ちが大きくなっていった。

僕がそんな気をまわしているなどつゆ知らず

AさんとRさんは本人たちは隠し通せているつもりで

周りから見れば非常に脇の甘い行動ばかりとっていた。

僕に探りを入れてきた人に

どこで見たのか?

どうしてそう思うのか?

と聞いてみると。

・帰りにRさんが車で迎えに来ていた。

・電話のしゃべり方がどうにも仕事関係者のそれじゃない。

・朝、Rさんの車からAさんが出てきた。

・お互いの仕事の接点が無い時間、場所で2人でいた(ほかの社員が来るような場所で)。

など、隠し通すのが無理なんじゃないかと思うくらいに疑われる要素があった。

さすがにまずいとAさんに周りがざわついていることを教えても

「大丈夫っしょ!バレてないバレてない!」

と聞く耳も持たない。

完全に周りが見えていない。

不倫とはそういうものなのかもしれない。

経験が無いからわからないが…。

しかし、仕事への影響も考えると放って置くわけにはいかない。

別の切り口を考えなければと

「Aさん、周りにバレることもそうですけど、そもそも会社にバレたらまずくないですか?

今、Aさん所長ですし、共同企業の責任者クラスと不倫してるって知られたら

さすがにお咎め無しとはいかないでしょう?

もっとこう…、会うときは外でとか、した方がいいんじゃないですか?」

そう告げると

「あー、会社はもう知ってる。」

そう返ってきた。

……

え……

えー……

予想外の回答だった。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた24です。