パニック発作がやってきた24

パニック発作がやってきた24

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

正直会社の上層部に知れたら何かしら咎められると思ったからだ。

僕が考えすぎなのか?

変に気をまわし過ぎていて、たいした問題じゃなかったのか?

そう思った。

だが、その一言では納得できなかったので聞き返した。

「それで、会社から何も言われなかったんですか?」

すると

「ほどほどにしておけよ。分かってるな?って言われたわ。」

という。

Aさんが会社から言われたまま僕に伝えたかどうかは分からないが

ほどほどにしておけよ。分かってるな?という言葉を僕が言われた場合

「不倫を否定はしないが、社会人として考えて動けよ?」

と言われていると受け取る。

Aさんの場合は所長という立場もあるし、もう少し厳しく受け取ってもいいかもしれない。

受け取り方は人それぞれではあるが見えているリスクが全然違うのであろう。

ともすればどこまで行ってもこちらの意見など気にも留めてもらえない。

僕は会社のためにAさんの秘密を守っていくことにした。

別部署での任期を終えるとAさんと同じ前の部署に戻る。

それまではまだ1年以上ある。

不倫関係もどこまで続くかなんて分からないし

僕と会社に迷惑がかからなければ好きなようにすればいい。

そうか、僕は秘密を守る程度の傍観者でいればいいんだ!

そう思っていた。

Aさんの不倫を知ってから日勤の朝、迎えに来てくれと言われることが大幅に減った。

最初のうちは理由が分からなく、ようやく僕を頼るのを止めたかと思っていたが

どうやらRさんの車に乗せてもらっていたようだ。

Rさんの家はAさんとは方角が違ったが、Aさんが会社最寄りの駅ではなく

Rさん家寄りの駅まで行き車で一緒に来ているらしい。

帰りもRさん寄りの駅まで一緒に帰って、そこから電車で帰っていた。

2人の合流駅は会社最寄りの駅から大きくは離れていないが路線が全く変わる位置にあり

2人の時間を作るためにそうしていたのだろう。

互いのために時間を作るためにしているので

むしろ僕としてはありがたかったのだが

会社内の駐車場まで2人乗ったまま入ってくるのは宜しくなかった。

少し広めの仕事場ともあり会社出入口には大きな門(正門)が設置されている。

部外者が入ってきても分かるように入口には定点監視カメラが2台設置されていた。

カメラには録画機能もあり24時間録画をされている。

中々の解像度で車のナンバーはもちろん、ズーム機能を使えば運転手もよく分かる。

僕がいた部署にはそのカメラによって映し出される監視用テレビがあり

入出車が通った場合テレビを目視して部外者でないか見張ることもしていたのだが

Rさんの車が通った際に助手席にばっちりAさんが乗っているところを捉えていた。

気付いたのは僕だけだったが、なるほどこれは周りが気付くわけだと思った。

こんなにも堂々としていたらそりゃ誰かしらの目に留まる。

『今回だけの相乗り』であれば噂は立たないかもしれないが

かなりの頻度で一緒に通勤していることを知っている僕からすれば

同じ人に何回も目撃されていても何ら不思議ではなかった。

それはこの監視カメラの映像も同様である。

一度疑問に思ってしまえば、次から注意して見られてしまうかもしれない。

よほどのことが無ければ録画まで確認はされないが…。

口頭でAさんにカメラに映っているから気を付けてくださいとだけ伝えた。

別の日、Rさんの車の助手席には

シートを倒して正面カメラから逃るように身を隠すAさんが映っていた…。

だが残念、斜め上から撮るカメラに映っていた。

違う、そうじゃない。

根本的にダメなんだとあきらめた。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた25です。