パニック発作がやってきた27

パニック発作がやってきた27

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら。

帰り道

道路の込み具合にもよるが

Aさんを乗せている時間は1時間を超える。

Aさんの都合に振り回され

都合のいいように使われ

少しずつ不信感を大きくしていた僕に

半ば強制的なこの1時間は苦痛でしかなかった。

そんな現状を打破したく

今日も当然のように助手席に座るAさんに語りかけた。

「Aさん、僕はこの状況をいつまで続けなくちゃいけないんですか?」

純粋な意見だった。

『この状況』については深く言及しなかった。

この状況とはつまり

・家庭の事情で車が使えないという状況を変えないところ

・不倫相手が車を出せない時には半ば強制的に乗せろと言うこと

・その不倫も僕だけが知っていて何でも協力してくれると思われていること

・都合のいいように運転手として使ってくること

・その状況に悪びれることも恩を見せることもないこと

などのことだ。

わざわざ言わないで済めばいいと思っていたが

一考に変わらない状況

むしろエスカレートしていく状況に楔を打つべく

思い切って問うた。

すると意外な一言が返ってきた。

「すまん…」

まさか謝られるとは思っていなかった。

その顔は本当に申し訳なさそうに

とても上司と部下の間柄では見ないものだった。

続けて2度3度と

「すまん…」

と口にした。

僕は状況さえ改善されればそれでよかった。

言ってしまえば

僕に迷惑掛らないことが第一だった。

何度も言うが不倫に反対もしていない。

それこそ好きにしたらいい。

奥さんに車を使わせてもらえないということも

本来僕がわざわざ口出しするようなこともない。

家庭の都合なのだから。

赤の他人がでしゃばる方がどうかしている。

別にそれについて相談されたわけでもない。

僕にとって大きな要因は

嘘をついてまで僕を運転手代わりにしていたこと。

これが分かった時

Aさんに対する信頼は大きく損なわれた。

そんな感情を持ちながら

かれこれ1年近く

Aさんの都合がいいように使われ

個人の感情も押し殺してきた。

それさえ解消するなら…

この謝罪の言葉で変わるのなら…

許す許さないとかではなく

謝罪を受け入れようと思った。

その後、車内はお互いにほぼ口を開くことなく帰路についた。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた28です。