パニック発作がやってきた29

パニック発作がやってきた29

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

ある日勤後Aさんから連絡がきた。

「帰るタイミングでいいから書類取りに来てくれ」

といった内容のもの。

僕は別部署にいるため自社の書類は前部署に取りに行かなくてはならない。

それは以前から有ったことで

今回のAさんからの連絡も今まで何度もあった。

『分かりました』

とメールを送り

帰りに前部署に寄った。

いつものように書類を受け取り

お疲れ様でしたと帰ろうとすると

Aさんに呼び止められた。

A「あ、ゆうまる」

僕「何ですか?」

A「すまないんだが…」

僕「えー…」

A「まだ何も言ってねぇじゃん。」

僕「…帰っていいですか?」

A「あ、待ってくれ。直ぐ着替えるからちょっと乗せてってくれ」

僕「はぁ…」

僕「………早くしてください…」

そう言うとAさんは更衣室へ向かった。

この会話は事務所で行われていたため周りには多くの社員がいた。

当然僕らのやり取りを聞いていた。

社員の皆は2か月前に僕がAさんの我儘に嫌気が対して

注意したなんてことは知らない。

2か月間僕の車に乗っていないなんて知らない。

僕もAさんもわざわざ他言なんてしていない。

だが、そんなことがあったとは知らない社員の方にとって

僕らのやり取りはAさんが僕の車に乗って帰るという

有り触れた光景でしかなかった。

これは流石に卑怯だと思った。

皆がいる前でああも言われては

断りようがない。

以前はしょうがないと思いながら

周りに悟られないように快諾していたが、今は違う。

1度否定の意思を見せているにもかかわらず

僕が拒否をし辛い状況で言ってきたわけだ。

あの場で断れば、当然皆は

「今日は乗せないの?」

「どうせ変える方向一緒なのにー」

という話になってしまう。

それが瞬時に分かってしまうだけに

Aさんのずる賢さに苛立ちを感じた。

更衣室に向かっていくAさんの背中を見ながら

やりようのない苛立ちを噛み殺していた。

僕はこちらに来るために終業後すぐ会社を出た。

だから今日Rさんが早く帰ったとか知らなかった。

おそらくRさんはもう帰ってしまったのだろう。

そして前回僕が久々に車に乗せたことで

僕の怒りが収まったと勘違いした部分もあるのだろう。

先程のAさんはここ2か月の大人しかったAさんでは無く

2か月前の僕に我儘を言ってくるAさんだった。

どうしたものか…悩ましく思っていたが

とりあえず今回は、社員の皆の目もあるし

我儘を受け入れてやるかしかないと

諦めの気持ちでAさんが来るのを待つ。

少しして着替えを終えたAさんが車に乗ってきた。

「おねぁあしゃーす(お願いします)」

いつもこの調子だ。

もう慣れた。

慣れたくは無かったが。

エンジンをかけ発車しようとするとAさんが言った。

A「ゆうまる、悪いんだけど」

僕「なんですか」

A「〇〇のコンビニ(ここから1キロ位)に行ってくれるか?」

僕「は?帰る方向と違うじゃないですか。」

僕「コンビニだったら帰り道に他にあるでしょうが」

A「いや、〇〇でRと待ち合わせしてるから。そっち行ってくれ」

僕「………」

何言ってんだこのおっさんは…。

多くの人に問いたい。

僕はキレれても許されるだろうか?

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた30です。