パニック発作がやってきた30

パニック発作がやってきた30

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

今でも思う。

僕は何でここで思いっきり怒らなかったのかと。

待たされた挙句行き先が近くのコンビニ。

おまけに不倫相手との待ち合わせに使われた。

理不尽極まりない。

だが、当時の僕は理不尽さを感じながら

Aさんと一緒に帰る時間が短くて済む事との天秤で

途中で降ろせることの方が勝ってしまい

呆れながらも車を発進させてしまったのだ。

車を発進させるとAさんは徐に電話をしだした。

「あ、R?今ゆうまるに乗せてもらったから数分で着くわ」

相手はRさんのようだ。

数分で着くというのは間違いない。

距離にして1キロ位なのだから。

たったそれだけの距離なのに

帰ろうとする僕を引き止め待たせた挙句、運転手の様に使う。

2か月前と変わっていない。

「もうさっさと送って、さっさと帰ろう…」

苛立ちも呆れも感じるだけ阿呆らしくなってきた。

 

数分後

コンビニに到着すると駐車場にはRさんの車があった。

僕がRさんの車の横の駐車場に留めると

ありがとなーと、Aさんが降りていった。

僕も取り敢えずRさんに挨拶だけはしてから帰ろうと車を降りた。

Rさんとは職場でお世話になっているので

挨拶もしないで帰るのは失礼かと思ったからだ。

Rさんは割とさっぱりした性格の人なので

僕が簡単な挨拶をして帰ると言っても引き止められることは無いだろう。

僕「おつかれさまです」

R「おつかれ、悪いねー」

僕「いや、まぁ他の人は知らないことですし…」

R「なんか飲む?」

僕「いえ、いいですよ」

R「遠慮しなくていいのに~」

遠慮というよりかは早く帰りたいだけだったのだが

虫の居所の悪かった僕は少し棘のある言葉をAさんに向けた。

僕「奢ってもらうならAさんに出させますよ」

僕の事を運転手扱いしているんだ

これくらい言ったっていいだろう。

するとあっさり

A「俺金ねーよ」

その一言で片づけられた。

僕「んなこと知ってるよ!」

そう言って車に乗り込んだ。

僕「じゃあ、お先に失礼します」

A・R「おつかれー」

まさかこれからもこんな事に付き合わされるなんてないよな?

Aさんの謝罪から2か月…

また振り回される日々に戻るのではと不安が募る。

どうしたら逃れられる?

そんなことを考えながら帰路に着いたのであった。

僕の不安は年度が替わるまでの間徒労に終わった。

そう、およそ10か月の間Aさんの我儘に付き合わされることなく済んだのである。

大きな要因はやはり1度楔を打ったこと

そして職場が離れていたことだろう。

この間不倫関係が順調に続いていることもRさんから聞いていたため

僕に迷惑がかかることも意図的に無くなっていたと考えられる。

そうして別会社での2年という任期を終えた。

僕は新年度から前部署…本来の所属とでも言おうか

つまり、Aさんが居る職場に戻ることになる。

異動前に懸念した仕事へのモチベーション低下もなんとか繋いだ。

2年の任期の間に新しい知識も増えた。

この知識は多分後々役立つ場面が出てくる。

特に仕事面で若手の教育に使えるだろう。

新しい人脈も増えた。

だから、最初こそ2年も異動になるのが不満でたまらなかったが

終わってみればいい経験になったなと言える。

お世話になった別会社の皆にお礼の挨拶をし机を整理する。

僕が戻れば代わりに僕の後輩がまたこちらでお世話になる。

僕と交代で入る後輩をお願いしますと伝え撤収する。

とはいえ、仕事をしていれば顔を合わせることも多いので

かしこまった挨拶は互いにしていない。

それくらいフランクに接することができるようになった。

そういう関係も大きな財産だなと思っている。

そして、元の部署に戻った。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた31です。