パニック発作がやってきた①

パニック発作がやってきた①

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

2017年7月14日午前11時半頃。

僕の身体に異変が起きた。

その時僕は仕事中だったが、手が空いた時間で事務所の窓掃除をしていた。

始業当初に窓掃除をする予定はなかったが

午前中の仕事に目途が立ち時間が空いたため、窓掃除を始めたのだ。

比較的自由な職場ということもあり、時間が空いた場合

同僚の仕事の手伝いや自己啓発、掃除などに自由に使っていいことになっている。

積極的に同僚の手伝いをする者もいれば資格の勉強をする者もいる。

空いた時間を作るために効率的に仕事を進める事も出来るようになる。

僕はこの日、昼休憩までの20分程を窓掃除に充てることにした。

僕の職場はトイレ以外は掃除担当・時間を決められていない。

時間が空いたら、気が向いたら、好きな場所を、好きなだけというように

社員の自発性によって職場の5Sを保つという方針だ。

この方針になったのは3年程前で、当初は皆やらないのではないかと心配していたが

洗面所(流し)・仮眠室・事務所・書庫室など

男だらけの職場の割に意外と綺麗にされている。

ベテランも若手も関係なく掃除機を掛けていたりする。

充電式掃除機が充電されていないと文句が出る程であった。

そんな職場だからこそ僕も率先垂範のつもりで窓掃除を始めていた。

窓際の椅子を使い高い場所の拭き掃除をしていたその時

ドっ!クン!

一拍

これまで感じたことのない心臓の鼓動が体中に響いた。

その瞬間…

 

ドッドッドドドドドドドド

異常と感じる程に鼓動が早くなる。

あれ?

なんか心臓がおかしい…

どうしたんだ急に?

そう思った瞬間

今度は急激に呼吸がし辛くなる。

あっ…やば…。

瞬間的にこれはヤバい状態だと察した。

 

近くにいた後輩に

「ごめん…心臓が…おかしい。もし見ててヤバいと思ったら…直ぐ救急車呼んで…」

息も絶え絶えにそう伝えた。

判断を任せたのは僕自身が自分に起こっている状況に焦って

混乱した結果、何とか声を絞り出すのが精いっぱい余裕なんて無かったからだ。

それぐらい身体の変調に焦っていた。

その時、上司が外から帰ってきた。

僕はよろめきながら

「よく分からないんですけど急に鼓動が早くなって…

落ち着くまで仮眠室で横にならせて下さい」

詳しく話すだけの余裕はなく

今は少しでも早く横になりたい…

呼吸もおぼつかない感じで話す。

その姿で何かが伝わったのか

上司は深く聞いてこず承諾してくれた。

何とか冷静になろうと思いながら横になる。

鼓動は早いまま

10分だろうか

15分だろうか

時間にしてそれくらいかもしれないが

体感ではそれ以上の長い時間、異常と思える鼓動を感じていた。

その間頭によぎったのは、僕はこのまま死ぬのかもしれない

ということだった。

これまでに味わったことの無い程の恐怖を感じながら

何とか…何とか収まってくれと強く願う。

すると、急にふっと心臓が収まる。

「なんだったんだ?」

さっきまでのことが嘘のように身体は正常に戻った。

ただ一つ

『死ぬかもしれない』という異常なまでの不安感を残して。

 

ここから僕とパニック障害との共存が始まったのである。

読んでいただきありがとうございました。

お時間ありましたら次回も読んで下さい。

次回 パニック発作がやってきた②です。