パニック発作がやってきた③

パニック発作がやってきた③

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

ドクンッ!

昼間程では無いにしろ

普段の鼓動とは明らかに違う

心臓の動きを再び感じた。

 

やばい…

まただ…

また昼みたいになるんだ…

やっぱり身体がおかしいんだよ…

今度はこの思考が

「やっぱり僕は死んでしまうのかもしれない」

という、今まで経験したことが無いほどの

不安と恐怖に置き換わった。

不安と恐怖を感じてすぐ

首の辺りが引き攣る様な感覚になり

呼吸もし辛くなった。

次第に手足が痺れだす。

怖い…

身体がおかしい…

この先僕はどうなっちゃうんだ…

どんどん嫌な考えばかりが浮かんでくるようになった。

 

とりあえず早く家に帰ろう。

すぐにでも横になりたかった。

ハンドルを持つ手に力が入りにくかったが

運転できないわけじゃない。

家まではあと数分我慢すれば。

この時僕は赤信号で進路を止められてしまう度に

とてつもない絶望感を感じながら帰った記憶がある。

普通に考えればおかしな思考かもしれないが

この時の僕はそれくらい何かに追い詰められていた。

 

後に

そんな状態で車を運転するなんて

とんでもなく危険で無責任な行動だったと反省した。

数分とはいえ距離にして3㎞位はある。

3㎞もあればたくさんの車や人や建物を通り過ぎる。

自損事故ならともかく

周りを巻き込むような事故を起こしてしまったと考えたら…

冷静な時はその判断を瞬時に出来たとしても

その時は気付けなかった。

路肩に車を止めることだってできたはずだ。

近くの駐車場に退避することだってできたはず。

休めそうな環境でしばらく様子を見て

運転再開に問題が無ければ

改めて帰路につけばよかったのに

家という落ち着ける場所へ直ぐにでも戻りたいという思いが

判断能力を大いに奪っていた。

やっとの思いで家に着く。

すぐさまベッドに横になった。

いつのまにやら心臓は収まっていた。

ところが

車の中で感じた不安と恐怖が頭から離れなくなってしまった。

1日に2回も心臓がおかしな動きをして

息苦しい

手足が痺れる

死ぬかもしれない

と感じるような身体的異常があったら当然かもしれない。

僕の身体はどうしちゃったんだろう…

そんな思いで何もする気が起きなかった。

しばらくして

ようやく気持ちが少し落ち着いてきたところで

夕飯の支度を始める。

正直作る気も全然起こらず

コメを炊いて

味噌汁作って

買い置きの魚の缶詰開けて

納豆と冷奴でおしまい。

食べたらすぐ寝よう

明日になればまた違うかもしれない。

そう考えながら食事をとる。

しかし、ふと思った。

 

またおかしくなったらどうしよう…

 

心臓に異変を感じたことや

呼吸がし辛くなったことが

溢れ出すように思い出される。

その直後

 

あ、ヤバい…

まただ…

 

しかし、今度は心臓じゃない

身体ではなくて感情

得体のしれない不安感だった。

言いようがない

だけど

それはすべてから逃げ出したい

目を背けたくなるほどの不安。

1人でいるのが怖い…。

不安感に押しつぶされそうになる。

もう…おかしくなりそうだ…

 

追い打ちをかけるように

動悸が始まる。

ドッドッドッドッドッドッド

昼間よりは早くない動悸だったが

今回は意味合いが違った。

 

順番が逆だったからだ。

昼間、最初に異変を感じた時は動悸が先だった。

しかし今回は

「おかしくなりそう」

という感情が先にあって

後追うように身体が変調した。

後に分かるが

これが僕にとって最初の

予期不安だったのだ。

 

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた④です。