パニック発作がやってきた⑤

パニック発作がやってきた⑤

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

病院へは9時くらいに着けばいいだろう。

そう思っていたため朝はゆっくりだった。

前日のこともあり睡眠不足な感じはある。

若干の違和感こそあれ気分は少し晴れていた。

あと数時間もすれば医者に診てもらえる。

そう思えるだけでずいぶんと気が楽になっていた。



ベッドから降りて朝食を用意しようとする。

テーブルには昨夜の夕飯がそのまま残っていた。

あー…

そっか、片付けてなかったな…。

今の暮らしをするようになってから

こんな事は一度もなかった。

そういえば風呂も入っていない。

改めて昨日の自分に余裕が無かったのだと痛感した。

…病院に行く前に全て済ませよう。



食事と身支度を済ませ家を出る。

決して晴れやかな気分ではないが

病院に行けるという事実が少し前向きな気分にさせてくれた。

昨日電話を残した病院へは車なら5分程

初めて行く病院だったが外観は新しめで綺麗なところだった。

2階建ての1階が循環器内科

2階が別の商業施設らしい

駐車場はまばらに車が留められていたが来場者は少なそうだ。

これならすぐ診てもらえるかもしれない

そう思いながら車を留め

病院入口の自動ドアまで歩く。

自動ドアの前に立ちドアが開くのを待つ…

待つ…

待つ……

あれ?

開かない。

センサーが反応してないのか

自分の立ち位置が悪いのか

少し動いてみる。



……

やっぱり開かない。

???

自動ドア越しに院内を見てみるが

僕から見えたのは下駄箱とその先の通路の一部だけで

受付や人の往来までは見えない

???

土曜日診療があることは確認してある。

開院時間も間違っていない。

どうしたんだろ?

そう思いながら周りを見渡すと

自動ドアの開かない方に張り紙があった。



・7月15日(土)は研修の為休診致します。ご了承ください。



え…

休み?

病院が研修だからと急遽休診するとは考えられない

おそらくずいぶん前からこの張り紙はあったのだろう

普段からこの病院に罹られてる患者さんはこのことを知っていて

だからこそ駐車場の車もまばらだったのだ。

車はおそらく2階の商業施設の方のものなのだろう。

予想外だった。

こんなタイミングが悪く重なるのかと思った。

昨晩多くの病院に電話をかけ

唯一伝言を残せ希望をかけた病院が

当日そうそう無いであろう理由での休診。

落胆した。

また振出しに戻ってしまった。

でも、休みなのは仕方がない。

ひょっとしたらHPではそういったお知らせがあったのかもしれない。

確認はしていない僕自身の問題だ。

そう思いながらもう一度張り紙を見る。

すると気になる文が目に入った。

次回診療は7月18日(火)です。

え…?

月曜日ってやってないの?

そう思いながらカレンダーを見る。

7月17日は…海の日だ…。

祝日だった。

僕の仕事柄、日付と曜日感覚が無くなっているせいで

祝日という考えが薄くなっていた。

つまり今日を逃すとどの病院も火曜日まで診てもらえない!

一気に焦りがきた。

ヤバいっ!

昨日だけであれだけ辛かったのに

あと3日も耐えられない!

どうしよう!どうする!?

焦りと不安で気がおかしくなりそうだった。

自動ドアの向こう側を見ながらどうするか考える。

何も思いつかない。

焦る。

焦る。

少しして

自動ドアの前にずっと佇んでいてもしょうがない

気持ちは穏やかではないものの一旦家に帰ることにした。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた⑥です。