パニック発作がやってきた⑦

パニック発作がやってきた⑦

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

異常が…ない?

正直予想外だった。

これだけの自覚症状があって

何もないということは流石にないだろうと思っていたからだ。

思わず聞き返してしまった。

「えっ?本当にですか?」

「昨日から明らかに異常な動悸とか脈を感じてて…」

おかしな話だが

異常がないと言われた僕は

その言葉に安堵ではなく不安を感じていた。

大きな病気だと告げられる覚悟はしていた。

それくらいの自覚症状があったからだ。

しかし僕の質問に先生は

「ええ、今回の検査では異常は見られません。」

「心電図も正常ですし」

「心音、血圧も問題ありません。」

「心臓には異常ないでしょう。」

こうはっきり事答えた。

動揺する僕。

すると先生は

「ただ、通常病院で行う心電図検査は測定期間が

数分間と短く、不整脈をお持ちの方の中で常時不整脈が

出ないような場合は心電図で拾えない場合があります。」

「ゆうまるさん、今この時、ご自身の心臓で異常は感じていますか?」

質問をされた。

僕は答える。

「いえ、今は落ち着いているように感じています」

「明らかにおかしいと感じる時もありますが

確かにそれは昨日もずっとあったわけではありませんでした。」

先生の質問に答えているうちになんとなく察した。

「じゃあ、異常があると感じている時じゃないと

検査結果に反映されないこともある…と?」

先生は頷きながら

「そうです。」

と答えた。

正直、異常がないという判断に納得出来ていなかった。

しかし、先生の説明は検査結果の告げ方としては

真っ当なのだと理解した。

つまり、先程検査をしている間に関しては

間違いなく異常はないと判断出来た、そういうことだ。

でも、それでは異常がある時に病院に来ないと

意味が無いということになるのだろうか?

再現性なんてあるのかも分からない。

結局何も解決してないんじゃないか?

そんなことを考えていると先生が言った。

 

「ホルター試してみる?」

 

何の事かさっぱりだった。

 

詳しく聞くとホルターとはどうやら

ホルター心電図といい

24時間測定できる心電図という物らしい。

身体の数か所にセンサーを張り付けて

小型測定器を首から下げる。

それを24時間着け続けるらしい。

病院で一時的に行う心電図とは違い

病院外でも測定でき

通常の生活も行える

むしろ通常の生活の中で

身体の負荷によって検査結果が変わるかどうか

とかも見ているらしい。

だから何時何分に何をしたと

逐一記録用紙に行動記録を残しながら

一日を過ごすことになる。

ちなみ電子機器かつ完全防水ではないらしいので

濡らさないようにしてほしいとのこと。

なのでお風呂は×。

今は7月、汗をかく時期。

なかなか大変そうだが

濡れタオルで体を拭くとかは大丈夫そうなので安心した。

一通りの説明を聞き終えて

ホルター心電図を行う旨を伝えた。

僕の解答に頷いた先生は看護師さんに

ホルター心電図の取り寄せを依頼した。

てっきり今取り付けてもらえるものだと思っていたが

そうではなかったらしい。

そう思いながら先生と看護師さんのやり取りを聞いていると

先生が言った

「取り寄せに2週間位かかりそう。あと、結果が出るまで

1週間必要だけど大丈夫かな?」

……

驚いた。

2週間は…長くないか?

そう思いながら

「だ、大丈夫だと思いたいです…」

実に情けない返事をしてしまった。

先生曰く

ホルター心電図の需要と供給が合っていないらしく

大きな病院にあるホルターを取り寄せるとのことらしい。

それを聞いてはノーとは言えない。

僕より大変な思いをしている人だっているはずだし

もっと危機的な状況の人だっているかもしれない。

僕は先生の説明に納得したうえで

ホルター心電図を待つことにした。

そのやり取りを終えた後

看護師さんが大きな病院へ連絡してくれていた。

やはり2週間くらいの予定らしい。

「じゃあ、2週間後にまた来させて頂きます。ありがとうございました。」

僕はそう残して診察室をでた。

 

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた⑧です。