パニック発作がやってきた⑨

パニック発作がやってきた⑨

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

家に着いても落ち着かない気持ちで過ごす。

ただ、昨日よりは幾分マシで

晩御飯も作り風呂も入る。

昨日出来なかった生活を送っていた。

不安はずっとある。

考えたって仕方がない

次の検査まで10日必要なんだ

そう思いながらも

割り切りたい気持ちと

割り切れない気持ちが

交錯する中

翌日を迎えた。

翌日、日曜日。

夜勤の日は昼近くに目を覚まし

朝食という名の昼食を摂る。

簡単な家事を済ませて

夜勤用の弁当を作り

夕方会社に向かう。

何年もやってきた夜勤の日のサイクル。

しかしこの日は

昼過ぎには会社へ向かっていた。

理由は1つ。

1人でいられなかった。

人が居るところにいたかったからだ。

寝ても覚めても身体に異常がないか

気になってしょうがない。

テレビを見ても話しなんか頭に入ってこない。

何かしようにも手につかない。

落ち着かない気持ちで夜勤までの時間を過ごすことができなかった。

情けない話である。

だが、会社に行くことで落ち着けるのであれば

こんな心理状態でいるよりはずっといい

そう思えた。

 

会社に着く。

さすがに周りから

「早くないですか?」

と言われる。

昨日病院に行っていた話を知らない人もいたので

包み隠さず全て話した。

無理しないでの声をたくさんもらった。

やっぱり一人でいるよりよっぽどいい。

早めに会社に来て良かったなと思いながら

デスクワークをしつつ夜勤までの時間を過ごした。

夕礼とミーティングを終え

夜勤が始まる。

夜勤は日勤と違って

大きな仕事は少ない。

そのため3人と人数が少ないのだが

その分、大きなトラブルなどが発生すると

バケツをひっくり返したような

慌ただしさになることもある。

結果としてこの日は業務は穏やかだった。

荒れたのは僕の体調だった。

夜勤開始1時間

夜勤班員同士で話をしていた時

得体の知れない恐怖感に襲われた。

血の気が引くような感覚。

自分が自分でないような感覚。

それに加えて強烈な動悸。

咄嗟に分かった。

これはマズイやつだっ!

しかし、僕には大きな声で体調の変調を

伝えるだけの余裕は無かった。

力のない声で

「…い。」

「…や…ばい」

「少し…休ませて」

「倒れはしないと思うけど…」

同僚も驚いただろう。

ついさっきまで談笑していたのに

急に苦しみだしたのだから。

この時僕は

直ぐにでも病院に行った方がいい

そう思っていた。

だから同僚に伝えた。

「病院に行かせてくれないか?」

苦しんでいた僕を見てその方がいいと思ったのか

同僚は了承してくれた。

上司に病院へ行くことを報告するため電話する。

すると

「業務上夜勤人員が欠けることはまずい。ちょっと待ってくれ」

そう言われた。

責任者という立場上その判断は仕方が無いのかもしれないが

僕はそれどころではなかった。

今回で4回目。

今回が1番辛い。

身体の異常をこれでもかと感じている。

出来ればすぐにでも診てもらいたいのだ。

「代わりの人員を探すからちょっと待ってくれ」

と電話を1度切られた。

僕はその間に病院を探した。

昨日の病院は日曜日の今日はやっていない。

時間も18時過ぎ。

診てもらえる病院は限られている。

「夜間診療、夜間救急か。」

だとすれば大きな病院に限られてくる。

会社近くの大きな病院を探し電話を掛けた。

prrrr…ガチャ

電話はあっさり繋がった。

男性の声が聞こえてきた。

僕は自身の症状と

これから向かいたいと伝え電話を切る。

まだ心身ともに落ち着いていない。

後は上司の返答が早く来ることを待つ。

しかし、なかなか来ない。

そうこうしていると

ありがたいことに班長さんが

病院まで車を出してくれると申し出てくれた。

感謝の気持ちでいっぱいになりながら車に乗せてもらう。

すると運転席で班長さんが上司と電話をしていた。

班長「ゆうまるさん、きつそうなんで自分が病院に送ってきます」

上司「え?ゆうまるそこまでなの?大丈夫なんでしょ?」

班長「大丈夫じゃないですよ、今もきつそうですよ」

上司「まいったな、まだ誰も捕まってないんだよ」

こんな会話をしていた。

痺れを切らした班長さんは

「取り敢えず2人でなんとかなりますから」

「大きな病気だったどするんですか」

そう言って車を出してくれた。

班長さんありがとうございます。

そう言いつつ

2日前から僕の異常を知っている上司が

判断を躊躇していたことに落胆していた。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた⑩です。