パニック発作がやってきた⑪

パニック発作がやってきた⑪

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

会社に戻ると僕の代わりに先輩が来てくれていた。

先輩は今日は休みの日だった。

連休ど真ん中。

時間も夜。

家が近いという理由で呼び出されて困惑したであろう。

申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

だが先輩は

「体調は?大丈夫なのか?」

と心配の声を掛けくれた。

それから意地悪そうな顔で

「どうする?俺はこのまま残ってもいいけど

ゆうまるが帰らないんなら帰っていいか?(笑)」

と言った。

この言い回しは先輩の優しさだった。

無理するな、帰れるなら帰っとけ。

そういう意味だ。

僕としては今の状況で仕事どころではないのが本音。

しかし、またなんかあってはと思うと1人でいるより

会社にいる方が安心できた。

仕事はできるか分からないけど会社に居たい。

なんて無責任で我儘な意見なんだろう。

だが、きちんとその思いを告げた。

先輩は少し困っていた。

しかし、僕の意見を聞いていた班長さんが

「大きな仕事もないですし自分ともう1人で

なんとかなりますよ。

ゆうまるさんが残っていれば3人いることには

変わりありません。

何かあれば連絡しますから、任せてください。」

そう言った。

「大丈夫か?それでいいのか?」

と聞く先輩に対し

僕は頷いた。

その後なんだかんだ先輩は

2時間程残ってくれた後

「じゃ、帰るわー」

と帰って行った。

先輩が帰った後

班長さん班員さんが

「今日は私たちで回しますから

ゆうまるさんは休んでて大丈夫ですよ

何かあったら声掛けてください。」

そう言ってくれた。

2人で回すということは

2人とも自身の休憩時間を潰すことになる

それが分かっているからこそ

その好意に甘えることに

後ろめたさと

感謝の気持ちでいっぱいだった。

僕は一晩仕事もせず

不安な気持ちを抑え込もうと横なって過ごした。

眠れはしなかった。

決して落ち着いてはいられなかった。

好みに何が起きているのか分からず

先の見えない状態に対する不安を

少しでもどうにかできないか

そんなことばかり考えていた。

そんな夜を過ごし朝を迎える。


朝方には僕は1つ決心していた。

今日はとりあえず実家に帰ろう。

家に帰って1人だとまた不安になるのなら

実家に帰って人が居る状況に身を置けば

気持ちが違うかもしれない。

そう考えたからだ。

ただ、実家までは車で1時間以上かかる。

車に乗っていてまた体調が悪くなったら

どうしようという不安が先走る。

それでも何とか帰りたい

その思いが強かった。

朝方は昨夜より体調がマシだったこともあり

本来の終業時間の1時間前に早退を申し出た。

2人とも了承してくれた。

班長さんと班員さんには隠さず事情を伝えた。

気を付けてと送り出され

祝日の早朝

まだ車の少ない時間から

実家に向かった。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた⑫です。