パニック発作がやってきた22

パニック発作がやってきた22

パニック障害を発症した当初のお話です。

シリーズもので少しずつ記事を増やしていこうと思います。

パニック障害になってしまった人間の1例としてご覧ください。

最初から読まれる方はこちら

前回記事はこちら

ある日の夜、僕は夜勤をしていた。

時間は20時過ぎ。

日勤者はよほどの残業が無い限り帰宅し、夜勤者しかいない時間だ。

僕は一息つこうと煙草を吸いにベランダに出た。

ベランダからは従業員用の駐車場が見える。

時間が時間なため、止められている車は僕を含めた2台。

ともに夜勤をしている方の車だけだった。

僕は煙草を吸いながらしばしの休息を取っていると駐車場の端の方に一台の車がやってきた。

車は駐車場に停車するとしばらくしてから2人出てきた。

Aさんと別部署の女性だった。

ここではその女性をRさんとする。

通常であれば、こんな時間まで残業することもないだろうし

そもそも部署が違う、別会社の間柄で外仕事とも考えられない。

何か突発的な理由でどこかに出掛けていた?

そういう可能性もあるだろうとは思ったが、珍しい取り合わせだな…

そんなこと思いながら煙草の火を消し、仕事に戻った。

別段深い意味があったわけではないが

2人の雰囲気に少し違和感を感じていた僕は

そして後日、Aさんと会った際、それとなく聞いてみた。

「Aさん、○○日の夜、場内…、というか駐車場でRさんと車から降りてくるのを見たんですけど

あんな時間まで残ってるって、なにかトラブルでもありました?」

すぐ戻ってしまったが、聞いた瞬間にAさんが面を食らったような顔をしたのが分かった。

僕は茶化すつもりで

「不倫ですか~?」と聞くと

「まぁ…、ゆうまるなら言ってもいいか。実は、Rと付き合ってる。」

とあっさり肯定した。

Aさんには既婚者で妻子もいる。

個人的には不倫をするのは良くないと思っているが

別にAさんとRさんが不倫関係にあろうが僕の知ったこっちゃない話で

周りに迷惑さえかけなければ好きにすればいいと思っていた。

だから、いつから?程度の質問こそすれ多くは聞かなかった。

僕の中で唯一浮かんだのが

共同企業として働いている二人が不倫関係にあると周りに知れると

少し面倒なことになりそうだな…と思ったことだ。

僕らの仕事は共同企業で行っているが、その上にクライアントがいる。

共同企業で行続けていられるのはクライアントに対して長年の信用があるからであって

何か問題を起こして会社の信用を落としてしまうと次年度以降の仕事の受注に大きな影響を与えかねない。

多くは書けないが、世間体を多少気にしなければならい点もあり

多くの人間から厳しい批判を受けるようなことがないように業務に従事する必要もあった。

当時世間的に不倫に対する風当たりが強く共同企業関係者同士での不倫ともあれば

場合によっては会社の信用にも関わるかもしれない。

もちろん深く考えすぎな部分が多分にあるにしてもAさんに家庭があるうちは

大っぴらな行動には気を付けてもらわなくては…。

Aさんの不倫の事実を知った時、そう考えていた。

 

Aさんによると、僕が目撃する1か月前程から不倫関係にあったらしい。

人によっては随分なネタを知ってしまったと心躍る人もいるかもしれないが

正直僕には興味が無かったので周囲に他言することもしなかった。

別に秘密にしてくれとも言われていないし、突き放すような言い方ではあるが

バレて本人たちがどうなろうと知ったことではなかった。

先ほど言ったように会社の信用が無くなることの方が問題だと思っていたので黙っていた。

2人ともいい大人だから、職場の目に付くような場所では自粛すると思っていたのだが…。

そんな僕の考えは甘かった。

読んでいただきありがとうございました。

次回はパニック発作がやってきた23です。